マクロファージとLPS
免疫細胞の中で特に重要な役割を果たす「マクロファージ」
ですが、実は免疫の働き以外にも多様な顔を持っています。
体の内外から情報を受信するため、マクロファージは
全身のあらゆる組織に存在しており、異物を処理して
体の健康を守っています。
また、マクロファージはそれぞれの部位でいろいろな
呼び方をされています。
しかし、呼び方は違っていても、マクロファージで
あることには変わりありません。
同じマクロファージ同士がそれぞれ密に情報をやり取りし、
隣接する細胞らに伝達を行い、全身に情報を発信しています。
別の言い方をすれば「マクロファージ同士は“対話”を
しながら体を守っている」のです。
マクロファージは
体の至るところにいる
①咽頭・喉頭
咽頭・喉頭
マクロファージ
鼻同様、口や稼の粘につく病原体に対抗できるように、獲得免疫に情報を伝え、感染に備える。
②リンパ節
リンパ節
マクロファージ
獲得免疫との接点であり、連携を高める。ワクチン効果があるのはこのマクロフアージのおかげ。
③肝臟
クッパー細胞
体内のゴミを最もよく、食べるマクロファージ。
解毒作用が必要とされる臓器ゆえの働きである。
④脳
マイクログリア
睡眠中に、脳の中に溜まった老廃物を除去し、正常に維持。アルツハイマー病の予防に期特大。
⑤鼻
ナーザル
マクロファージ
鼻の粘膜につく病原体に対抗できるよう、獲得免疫に情報を伝え、感染に備える。
⑥肺
肺胞
マクロファージ
PM2.5やタバコのタールなどをすみやかに除去しながら、正常な呼吸ができるよう働いてくれる。
⑦副腎
副腎皮質
マクロファージ
糖代謝やストレスから身を守るために有効なステロイド(副腎皮質)ホルモンの産生に関与。
⑧筋肉
筋肉
マクロファージ
筋肉は運動によって壊され、再生することで作られるが、その再生のサボートをしてくれる。
⑨皮膚
ランゲルハンス
細胞
皮膚の新生や傷の修復などに活躍。さらに外来異物の情報もキャッチ。
⑩小腸·大陽
腸管
マクロファージ
寿命の短い闘の上皮に胞の死骸をすぐさま食べ、陽の構造を維持。蠕動運動もサポートしてくれる。
⑪骨
破骨細胞
骨の再生に不可欠な回胞。古くなってしまった骨を食べ、新しくリニューアルしてくれる。