肌免疫とLPS

SKIN IMMUNITY

皮膚細胞の役割

肌免疫と肌の健康

外の空気や刺激などに直接触れる皮膚は、腸管と同じく免疫器官といっても差し支えないほどの機能を持っています。外の刺激が最も直接的に入る部分だからこそ、恒常性を維持するためのシステム(=免疫)が備わっているのです。もともと皮膚にはいろいろな細胞が存在していますが、どの細胞も、多かれ少なかれ免疫の役割を担っています。そして、これらの皮膚細胞が情報交換して免疫としての役割を果たすことで、肌の健康が維持されています。

肌の美しさと免疫の関係

肌免疫は肌の美しさと密接に関係

それでは、肌の美しさと免疫は関係するのでしょうか?はい、大いに関係しています。まず、古くなった細胞や老廃物を除去するのは免疫の役割です。そして、新しい細胞が生まれるのを助けるのも免疫の役割。紫外線や熱、物理的損傷で傷ついた肌を治していくのも、傷口から侵入する病原菌を排除するのも免疫の役割です。皮膚の免疫は、肌のクリアランスを高めてターンオーバーを促進し、ヒーリングしていくなどの働きがあるため、肌の美しさと密接に関係していると言えます。

LPSはタイトジャンクションの下に行かなくても、皮膚の免疫系に働きかけることができる

肌免疫とLPS

LPSは、肌免疫に働きかける力があります。LPSは分子内に、皮脂に馴染む脂質を持っており、そのため皮脂のある角質層に浸透します。ただし、角質層の下の顆粒層にはタイトジャンクションというものがあり、多くの物質は顆粒層の下までは通過できません。LPSも例外ではなく、タイトジャンクションの下には行かないと考えられます。けれども、表皮に最も多いケラチノサイトや、炎症を抑制的に調節するTreg細胞は、いずれもLPSの受容体を持っていて、LPSに反応します。また角質層に樹状突起を伸ばしているランゲルハンス細胞も、マウスの実験ではLPSに応答することがわかっています。つまり、LPSはタイトジャンクションの下に行かなくても、皮膚の免疫系に働きかけることができるのです。

皮膚におけるLPSの生理的作用

皮膚におけるLPS
の生理的作用

うるおい・ハリ・弾力とLPS

3大美容成分を超えるLPSの実力

ターンオーバーとLPS

LPS がターンオーバーを促進させる?

バリア機能・アトピー改善とLPS

バリア機能を高め、皮膚の炎症を緩和

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